猫のみる夢
よわこの日記 ARCHIVE Posted on 02 24th, 2008 Yowako
今日も、わたしはよわこです。
朝起きると、肩こりがひどくなりました。原因は、猫のクアチです。夜中に寒くなると、わたしの枕を占拠して寝ていたのです。どうりで、おかしな夢ばかりみると思った。隣のクラスのサナミちゃんに話したら、「どんな夢?」と聞かれましたが、憶えてません。すると、「猫のみる夢を見られるかもよ。」とサナミちゃんが言いました。「え?…猫の出る夢?」「そうじゃないの。猫が見てる夢をヒトが見るの。」そして、田舎のおじいさんが体験したお話をしてくれたのです。
≪ある春の日、おじいさんが縁側で昼寝をしてたときのこと。うつらうつら、いい気持ちで夢の中にいると、モヤモヤした部屋の真ん中に、ぼうっと細長いものが見えた。何だろうと思ってよーく見ると、それはメザシじゃった。「メザシが一匹、誰が置いたのじゃろう。わしは、なんでメザシの夢なんか見とるんじゃ?」考えながら目を覚ますと、おじいさんの顔の上に、なんと猫の顔があるではないか。飼い猫がおでこに覆いかぶさるようにして、一緒に寝ていたのじゃった。「そうか… よーくわかった。こいつが見ている夢を、わしも同時に見ておったのだ!」おじいさんは納得して、猫にメザシをあげたそうじゃ。…むかしむかしのことじゃった。≫おじいさんて、常田富士男さんかも…。
すてき!だったらわたしも、クアチのみる夢を見られるかもしれない。今夜はどんな夢を見たか憶えておこう、絶対!決心したら緊張して、夜は眠れませんでした。やっと眠りかけたとき、クアチが枕元にやってきて、わたしのほっぺたに頭を乗っけてスースー寝息を立てはじめました。うふふ、くすぐったい!…気がつくと夢の中にいました。そこはモヤモヤした部屋の中。ぼうっと細長いものが見えます。やっぱりメザシね。クアチの食いしんぼう…。ところが。よく見ると、それはメザシじゃなくて歯磨きチューブでした。あれれ、なんで?そういえば、寝る前に歯を磨くのを、すっかり忘れてました。なーんだ、これはクアチじゃなくて、わたしの夢なのね。「ソノトオリ!ハヲミガケ!」と、歯磨きチューブが立ち上がって喋ったからびっくり。「ハヲミガケ!ハヲミガケ!」いつのまにかぞろぞろ出てきて、まわりを取り囲んでいます。「ひえ~。ごめんなさい。許して…」歯磨きチューブたちは、いっせいにフラダンスをしながら歌いだしました。♪「ハヲミガケ アロハオエ ハヲミガケ カメハメハ ムシバヒラヒラ カイマナヒラ~」 …どうしよう、起きて磨かないと、虫歯になっちゃう!でもねむいよう…でも起きなきゃ…でもねむい…ムニャムニャムニャ…。目が覚めると、すっかり朝でした。あー肩こった。やれやれ、ヘンな夢。だいたい猫のみる夢なんて、見られるはずがないんだわ!そうだ、歯を磨かなくちゃ…洗面所に行くと、クアチがフラダンス踊りながら歯を磨いてました。
おそうじハイ・ホー
よわこの日記 ARCHIVE Posted on 02 18th, 2008 Yowako
今日も、わたしはよわこです。
いよいよイラスト展の追い込み…母は部屋に閉じこもったきりです。「ああ、恥ずかしい!」だの「バカヤロー」だの「がんばれ宮原」だの、ときどき独り言が聞こえてきます。絵を描きはじめると、ふいに昔の事や、嫌なやつの顔とかが頭をよぎるんですって。そのうち調子が乗ってくれば、静かになります。ほーら、おとなしくなった。きっといい絵が描けてる証拠です…と思ったら、いびきが聞こえてきた。だめだわコリャ。
母がこんななので、父とわたしが家事を一切しなくてはなりません。父が料理をするのはいつもの事。わたしは『しっかりした娘』という事を、証明できるチャンスです。こないだのおでんはジャガイモ入れ忘れたけれど、汚名返上、リベンジしなくては…!「おとうさんたら書類をこんなに散らかして、仕方ないわねえ…。」なんだか口ぶりまで母に似てきました。書類をきれいに積み重ねたら、次はお掃除です。「まあ!新しい電気掃除機。ピカピカの日立マークだわ。やっぱり!」『掃除機は日立、炊飯器はサンヨー』」というのが、母方のおばあちゃんの家訓です。スイッチ入れたら、グィーングィーン、よく吸い込むこと!掃除機ギライな猫のクアチが、すっ飛んで逃げていきます。わーい、気持ちいーい!♪「ハイ・ホー、ハイ・ホー、仕事が好き」 わたしは白雪姫に出てくる『七人の小さい人』のように、歌いながら家中お掃除しました。ところが……。ズボッという音がして、「キーッ」という悲鳴とともに、何か柔らかいものが吸い込まれていきました。な、な、なんたること!ベッドの下でお昼寝中の、ヤモリのゲコを吸い込んでしまったのです。あーあ、やっぱりわたしは何をやってもダメな子、ちりとてちん…。ごみパックの中からホコリまみれのゲコを救出すると、ゲコは咳き込みながら「M74銀河を旅して、ついにブラックホールを見た!」と言いました。見ると、ごみパックの穴から真っ黒いものがぶら下がっています。…ずっと探してたわたしの靴下でした。そぉっと引っぱり出すと、出るわ出るわ、ハンカチ、口紅、指輪、父の目薬、使い捨てカイロ…なんと、高島屋の商品券まで出てきました。…やれやれ、おかあさんたら。こんなに吸い込んじゃうなんて!…あー安心した。これならわたしのほうが、ずっとましだわ。♪「ハイ・ホー、ハイ・ホー」歌いながら掃除機のスイッチを入れたとたん、ズボズボッ。父の書類を吸い込んでしまいました。
作詞情報
よわこの母 宮原芽映 INFO Posted on 02 16th, 2008 Mebae
麗音 (LeoN)
シングル『トキノ旅人』 c/w『銀の翼』 2008年2月6日リリース 徳間ジャパンTKCA-73308
◆カップリング曲『銀の翼』の作詞。
美しいバラード曲です。作曲は、演劇界でいつもご一緒している古賀義弥さん。芝居の挿入歌は制約が多くて大変だったけれど、水を得た魚の気分で書けました。
映画『ねこのひげ』
2008年4月19日(土)~ レイトショー21:30~(初日のみ朝9:30回あり)
シアターイメージフォーラム 渋谷区渋谷2-10-2 Tel: 03-5766-0114
◆劇中の猫のイラストと、エンディング・テーマ『今がよければ(作曲:佐橋佳幸、歌:藤田恵美)』の作詞を担当。オフィシャル・サイトのトップ・ページのイラストも描いています。
淡々としながら想いが滲み出てくる、素敵な映画です。ぜひご覧下さい。
ゴルフ体操
よわこの日記 ARCHIVE Posted on 02 11th, 2008 Yowako
今日も、わたしはよわこです。
肩こりには適度な運動がいいと、整骨院で聞きました。ベース弾きのチュウおじさんは、近頃ジムに通っています。そしたらなんと!肩こりが治った上に、胸の筋肉がピクピク動くようになったそうです。ジムに行ったら、わたしも強い女の子になれるかもしれない…そうだ!おじさんにジムに連れて行ってもらおう!……ところが。母に言ったら、「100年はやい!」と言われてしまいました。そして「これにしなさい。」と見せられたのは、石渡俊彦氏考案の『ゴルフ体操』でした。ちぇ。ゴルフなんかやらないくせに。母は毎週木曜日、テレビの前でこの体操をします。ゴルフの飛距離を伸ばすための体操だそうですが、並んでやってる人たちは、みんな仮面ライダーみたいです。
もうすぐイラスト展なので、肩こり対策に母は毎日体操をします。体操はひとりでできる上にお金がかからなくていいのだそうです。最初は『ラジオ体操第一』と『第二』で、飽きるとクラシック・バレエや暗黒舞踏風にアレンジしてました。ちなみに『第二』を作曲したのは故團伊玖磨さんです。さらに飽きると、今度は自分で作詞した浜松うなぎパイの『うなぎ体操(作曲は小椋佳さん)』にハマって、『たらこ体操(作曲はゲルニカ・上野耕路さん)』に負けないわよ!と息巻いていました。ちなみに父の知り合いは『東京明太子倶楽部』というサークルを作っていて、明太子の歌をシーナ&ロケッツに作ってもらう計画をしています。『うなぎ体操』の次は『バスタオル体操(バスタオルの両端を握って、腕をぐるぐる回す体操)』、そして今度は『ゴルフ体操』です。「3分少々で無駄なく全身を動かせるのよ。あんたもやんなさい!ホラ、上、下、上、下…。」うー、音楽がすごい、誰が作曲したのやら。…やれやれ。早く飽きてくれないかな。
2月~4月 ライブのお知らせ
よわこの母 宮原芽映 INFO Posted on 02 03rd, 2008 Mebae
2月の予定
個展の準備で山篭りするため、ライブは暫くお休みさせていただきます。
3月の予定
宮原芽映イラスト展「観覧車の旅 Ⅶ」
3/10(月)~16(日) AM11:00~PM7:00 最終日PM4:30
3/15(土) PM5:00よりライブ・パーティ
吉田町画廊(JR京浜東北根岸線・関内駅北口徒歩4分)
横浜市中区吉田町5-14 TEL: 045-252-7240 MAP
4月の予定
二俣川 SOMEDAY
4/4(金) OPEN 19:00 START 20:00
出演:宮原芽映(Vo, G) 原田康平(G) 永本忠(B)
料金:2000円+DRINK代
場所:二俣川 SOMEDAY LINK
横浜市旭区二俣川1-45-95七番館ビル2F TEL 045-365-3671
*二俣川駅北口徒歩1分。長崎屋裏、居酒屋はま忠2F。
おでん戦争
よわこの日記 ARCHIVE Posted on 02 02nd, 2008 Yowako
今日も、わたしはよわこです。
今夜はおでん作りに挑戦です。何入れようかな…。「何が好き?」父に聞いたら、「ちくわぶ」と言いました。母に聞いたら「ジャガイモ」と言いました。すると、「ジャガイモは、汁が濁るから入れたくない。」と父が言いました。母は「ジャガイモ入れないおでんなんて、つまらない!」と言い張りました。…どうしよう、このままでは喧嘩になってしまいます。わたしは野球部のナガクボ先輩に相談することにしました。先輩はおでんの達人と言われています。メールしたら、すぐに返事がきました。「ジャガイモはよく洗って、皮付きのまま煮ると、汁が濁らなくていいよ。食べるとき竹ぐしで皮を剥くと、するっと剥けるよ。」… なるほど!さすがはナガクボ先輩…。これでもう安心です。
ところが。鍋の中でおでんが喧嘩を始めたから、さあ大変!大根が「重たいから荷物どけてよ!」と餅入り巾着に文句を言い、昆布が玉子に向かって「あんた目立ちすぎよ。」と言うと、「おだまり!根性のねじれたやつ!」と玉子が返します。ちくわはちくわぶに「肖像権の侵害だ!」と抗議するし、「筋を通せ」とスジ…。「まあまあ」と仲裁に入ったコンニャクに「うるさい、このタコ!」とハンペンが言ったものだから、鍋の中は大乱闘。真っ赤になって怒ったタコが、揚げボールを投げつけると、コンニャクに跳ね返ってゴボウ巻きに命中。「な、なにをする!」と、今度は隣にいたライバルのイカ巻きと取っ組み合いです。「おいどんも加勢するでごわす。」出てきた薩摩揚げに、「ひっこんでろぃ田舎もん、こちとら江戸っ子でぃ!」と厚揚げ。「なにいってんのよ、あんた中国産大豆でしょ」米国産のウインナー巻きが言ったので、「中国産いわしのどこが悪いっ!」とツミレも激怒し、「これでもくらえ!」バクダン落とし合って、ついに戦争が始まりました。膨らんだガンモドキは、気球になって鍋から亡命しようとしています。
「いい加減にしなさい!」わたしは火を消して怒鳴りました。「こんなに喧嘩してたら、美味しいおでんはできないわ!」みんなしーんとなりました。「あなたたちは、この先ずーっとマズイおでんとして歴史に残るのよ。それでもいいの?」…ちくわがピーと鳴って、小さくなりました。ガンモドキも、シュンとしぼみました。「みんな仲よくしようね。」おでんたちが頷きました。…やれやれ、世話のやける人たち!けれど、今度こそもう安心。味が混ざって、美味しいおでんの出来上がり。さあ食べようと蓋を開けたら……ガーン!ジャガイモ入れるの忘れた。


