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電話で木ッス

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 03 21st, 2008   Yowako  

よわこ D025
今日も、わたしはよわこです。母の個展が終わったので、やっと日記を更新できました。やれやれ。
るすばんしてたら、電話が鳴りました。受話器をとると男の人の声で、「こいのぼり証券のスズキと申します。ご主人様はご在宅でいらっしゃいますか?」と、とても丁寧な話し方です。なのでわたしも、「父は留守でございます。」と丁寧に答えました。すると、「なんだ娘か、じゃ、用はないや。」ガチャッ!プー、プー、プー、…な、な、なんなのだ、これは!
しばらくすると、また電話が鳴りました。今度は女の人の声で、「クーラーのお掃除のキャンペーンです。今ならお安くお試しいただけます。奥様でいらっしゃいますか?」「いいえ、娘です。」と答えると、「あーら、お嬢さんじゃダメね。」ガチャッ!プー、プー、プー、…切れてしまいました。まったく、失礼な人たち!いいわ、とりあえず「娘です」って答えれば、しつこくされることはないんだから…!
しばらくして、またまた電話が鳴りました。「ゴシック化粧品のものですが…」「わたしは娘です。」「よかった!今日はお嬢様にお勧めの、電車内化粧セットのご案内です。」「えっ?」「これなら電車が揺れても、完璧にお化粧できます。今なら目線跳ね返しミラー付きでなんと1万5千円…」「わたしは化粧はしません。」ガチャッ!…今度はこちらから切りました。
それからも、電話が鳴りつづけました。「宮原先生のお宅でいらっしゃいますか?」「母は教師ではありません。」ガチャッ!プー、プー…。「分譲墓地のご案内ですが…」「父はチベットで鳥葬するから、お墓はいらないそうです。」ガチャッ!プー、プー…。保険、不動産、互助会、エステ、サプリメント、聖書、毛ガニ、と、ひっきりなしです。わたしは腹が立ってきました。こんなことをしていたら、だんだん自分が性格の悪い、嫌な人間になりそう。
またしても電話が鳴ったので、「いいかげんにして!」と言おうとしたら、「イエスって言ってください。」「は?」「お願いだから、僕にイエスと言ってください。」優しそうな男の人の声です。「…キリストですか?」「宗教ではありません。イエス・オア・ノーのイエスです。イエスと言ってくださったら、木を1本植えます。」「木って…どこに?」「それは言えません。地球上のどこかです。お金は要りません。イエスと言ってくださるだけでいいのです。」…な、なに?この人、頭が病気なのかしら。それとも、新種のいたずら電話?「… ノーと言ったら?」「木は植えません。」「じゃあ、イエス。」「ありがとう!あなたはいい人です!これで地球が救われます。さようなら!」ガチャッ!プー、プー、プー…。それからまた電話が鳴りましたが、わたしは出るのをやめました。電話は鳴り続けています。「うるさいなあ…そうだ!」
夜になって宿題をやっていたら、母が帰ってきました。キッチンから叫び声が聞こえます。「ぎゃーっ!誰―?! 冷蔵庫に電話機しまったのーっ。」
わたしは、地球のどこかにあるかもしれない、1本の木のことを考えました。あの人はほんとうに木を植えるのだろうか?これでほんとうに地球が救われるのだろうか?ほんとうだったら素敵だけど、こんなに簡単なことではいけない気もします。だけどやっぱり、嘘じゃないと思いたい。…この日以来、わたしの頭に1本の木が植えつけられました。

猫のみる夢

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 02 24th, 2008   Yowako  

よわこ D024
今日も、わたしはよわこです。
朝起きると、肩こりがひどくなりました。原因は、猫のクアチです。夜中に寒くなると、わたしの枕を占拠して寝ていたのです。どうりで、おかしな夢ばかりみると思った。隣のクラスのサナミちゃんに話したら、「どんな夢?」と聞かれましたが、憶えてません。すると、「猫のみる夢を見られるかもよ。」とサナミちゃんが言いました。「え?…猫の出る夢?」「そうじゃないの。猫が見てる夢をヒトが見るの。」そして、田舎のおじいさんが体験したお話をしてくれたのです。
≪ある春の日、おじいさんが縁側で昼寝をしてたときのこと。うつらうつら、いい気持ちで夢の中にいると、モヤモヤした部屋の真ん中に、ぼうっと細長いものが見えた。何だろうと思ってよーく見ると、それはメザシじゃった。「メザシが一匹、誰が置いたのじゃろう。わしは、なんでメザシの夢なんか見とるんじゃ?」考えながら目を覚ますと、おじいさんの顔の上に、なんと猫の顔があるではないか。飼い猫がおでこに覆いかぶさるようにして、一緒に寝ていたのじゃった。「そうか… よーくわかった。こいつが見ている夢を、わしも同時に見ておったのだ!」おじいさんは納得して、猫にメザシをあげたそうじゃ。…むかしむかしのことじゃった。≫おじいさんて、常田富士男さんかも…。
すてき!だったらわたしも、クアチのみる夢を見られるかもしれない。今夜はどんな夢を見たか憶えておこう、絶対!決心したら緊張して、夜は眠れませんでした。やっと眠りかけたとき、クアチが枕元にやってきて、わたしのほっぺたに頭を乗っけてスースー寝息を立てはじめました。うふふ、くすぐったい!…気がつくと夢の中にいました。そこはモヤモヤした部屋の中。ぼうっと細長いものが見えます。やっぱりメザシね。クアチの食いしんぼう…。ところが。よく見ると、それはメザシじゃなくて歯磨きチューブでした。あれれ、なんで?そういえば、寝る前に歯を磨くのを、すっかり忘れてました。なーんだ、これはクアチじゃなくて、わたしの夢なのね。「ソノトオリ!ハヲミガケ!」と、歯磨きチューブが立ち上がって喋ったからびっくり。「ハヲミガケ!ハヲミガケ!」いつのまにかぞろぞろ出てきて、まわりを取り囲んでいます。「ひえ~。ごめんなさい。許して…」歯磨きチューブたちは、いっせいにフラダンスをしながら歌いだしました。♪「ハヲミガケ アロハオエ ハヲミガケ カメハメハ ムシバヒラヒラ カイマナヒラ~」 …どうしよう、起きて磨かないと、虫歯になっちゃう!でもねむいよう…でも起きなきゃ…でもねむい…ムニャムニャムニャ…。目が覚めると、すっかり朝でした。あー肩こった。やれやれ、ヘンな夢。だいたい猫のみる夢なんて、見られるはずがないんだわ!そうだ、歯を磨かなくちゃ…洗面所に行くと、クアチがフラダンス踊りながら歯を磨いてました。

おそうじハイ・ホー

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 02 18th, 2008   Yowako  

よわこ D023
今日も、わたしはよわこです。
いよいよイラスト展の追い込み…母は部屋に閉じこもったきりです。「ああ、恥ずかしい!」だの「バカヤロー」だの「がんばれ宮原」だの、ときどき独り言が聞こえてきます。絵を描きはじめると、ふいに昔の事や、嫌なやつの顔とかが頭をよぎるんですって。そのうち調子が乗ってくれば、静かになります。ほーら、おとなしくなった。きっといい絵が描けてる証拠です…と思ったら、いびきが聞こえてきた。だめだわコリャ。
母がこんななので、父とわたしが家事を一切しなくてはなりません。父が料理をするのはいつもの事。わたしは『しっかりした娘』という事を、証明できるチャンスです。こないだのおでんはジャガイモ入れ忘れたけれど、汚名返上、リベンジしなくては…!「おとうさんたら書類をこんなに散らかして、仕方ないわねえ…。」なんだか口ぶりまで母に似てきました。書類をきれいに積み重ねたら、次はお掃除です。「まあ!新しい電気掃除機。ピカピカの日立マークだわ。やっぱり!」『掃除機は日立、炊飯器はサンヨー』」というのが、母方のおばあちゃんの家訓です。スイッチ入れたら、グィーングィーン、よく吸い込むこと!掃除機ギライな猫のクアチが、すっ飛んで逃げていきます。わーい、気持ちいーい!♪「ハイ・ホー、ハイ・ホー、仕事が好き」 わたしは白雪姫に出てくる『七人の小さい人』のように、歌いながら家中お掃除しました。ところが……。ズボッという音がして、「キーッ」という悲鳴とともに、何か柔らかいものが吸い込まれていきました。な、な、なんたること!ベッドの下でお昼寝中の、ヤモリのゲコを吸い込んでしまったのです。あーあ、やっぱりわたしは何をやってもダメな子、ちりとてちん…。ごみパックの中からホコリまみれのゲコを救出すると、ゲコは咳き込みながら「M74銀河を旅して、ついにブラックホールを見た!」と言いました。見ると、ごみパックの穴から真っ黒いものがぶら下がっています。…ずっと探してたわたしの靴下でした。そぉっと引っぱり出すと、出るわ出るわ、ハンカチ、口紅、指輪、父の目薬、使い捨てカイロ…なんと、高島屋の商品券まで出てきました。…やれやれ、おかあさんたら。こんなに吸い込んじゃうなんて!…あー安心した。これならわたしのほうが、ずっとましだわ。♪「ハイ・ホー、ハイ・ホー」歌いながら掃除機のスイッチを入れたとたん、ズボズボッ。父の書類を吸い込んでしまいました。

ゴルフ体操

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 02 11th, 2008   Yowako  

よわこ D022
今日も、わたしはよわこです。
肩こりには適度な運動がいいと、整骨院で聞きました。ベース弾きのチュウおじさんは、近頃ジムに通っています。そしたらなんと!肩こりが治った上に、胸の筋肉がピクピク動くようになったそうです。ジムに行ったら、わたしも強い女の子になれるかもしれない…そうだ!おじさんにジムに連れて行ってもらおう!……ところが。母に言ったら、「100年はやい!」と言われてしまいました。そして「これにしなさい。」と見せられたのは、石渡俊彦氏考案の『ゴルフ体操』でした。ちぇ。ゴルフなんかやらないくせに。母は毎週木曜日、テレビの前でこの体操をします。ゴルフの飛距離を伸ばすための体操だそうですが、並んでやってる人たちは、みんな仮面ライダーみたいです。
もうすぐイラスト展なので、肩こり対策に母は毎日体操をします。体操はひとりでできる上にお金がかからなくていいのだそうです。最初は『ラジオ体操第一』と『第二』で、飽きるとクラシック・バレエや暗黒舞踏風にアレンジしてました。ちなみに『第二』を作曲したのは故團伊玖磨さんです。さらに飽きると、今度は自分で作詞した浜松うなぎパイの『うなぎ体操(作曲は小椋佳さん)』にハマって、『たらこ体操(作曲はゲルニカ・上野耕路さん)』に負けないわよ!と息巻いていました。ちなみに父の知り合いは『東京明太子倶楽部』というサークルを作っていて、明太子の歌をシーナ&ロケッツに作ってもらう計画をしています。『うなぎ体操』の次は『バスタオル体操(バスタオルの両端を握って、腕をぐるぐる回す体操)』、そして今度は『ゴルフ体操』です。「3分少々で無駄なく全身を動かせるのよ。あんたもやんなさい!ホラ、上、下、上、下…。」うー、音楽がすごい、誰が作曲したのやら。…やれやれ。早く飽きてくれないかな。

おでん戦争

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 02 02nd, 2008   Yowako  

よわこ D019
今日も、わたしはよわこです。
今夜はおでん作りに挑戦です。何入れようかな…。「何が好き?」父に聞いたら、「ちくわぶ」と言いました。母に聞いたら「ジャガイモ」と言いました。すると、「ジャガイモは、汁が濁るから入れたくない。」と父が言いました。母は「ジャガイモ入れないおでんなんて、つまらない!」と言い張りました。…どうしよう、このままでは喧嘩になってしまいます。わたしは野球部のナガクボ先輩に相談することにしました。先輩はおでんの達人と言われています。メールしたら、すぐに返事がきました。「ジャガイモはよく洗って、皮付きのまま煮ると、汁が濁らなくていいよ。食べるとき竹ぐしで皮を剥くと、するっと剥けるよ。」… なるほど!さすがはナガクボ先輩…。これでもう安心です。
ところが。鍋の中でおでんが喧嘩を始めたから、さあ大変!大根が「重たいから荷物どけてよ!」と餅入り巾着に文句を言い、昆布が玉子に向かって「あんた目立ちすぎよ。」と言うと、「おだまり!根性のねじれたやつ!」と玉子が返します。ちくわはちくわぶに「肖像権の侵害だ!」と抗議するし、「筋を通せ」とスジ…。「まあまあ」と仲裁に入ったコンニャクに「うるさい、このタコ!」とハンペンが言ったものだから、鍋の中は大乱闘。真っ赤になって怒ったタコが、揚げボールを投げつけると、コンニャクに跳ね返ってゴボウ巻きに命中。「な、なにをする!」と、今度は隣にいたライバルのイカ巻きと取っ組み合いです。「おいどんも加勢するでごわす。」出てきた薩摩揚げに、「ひっこんでろぃ田舎もん、こちとら江戸っ子でぃ!」と厚揚げ。「なにいってんのよ、あんた中国産大豆でしょ」米国産のウインナー巻きが言ったので、「中国産いわしのどこが悪いっ!」とツミレも激怒し、「これでもくらえ!」バクダン落とし合って、ついに戦争が始まりました。膨らんだガンモドキは、気球になって鍋から亡命しようとしています。
「いい加減にしなさい!」わたしは火を消して怒鳴りました。「こんなに喧嘩してたら、美味しいおでんはできないわ!」みんなしーんとなりました。「あなたたちは、この先ずーっとマズイおでんとして歴史に残るのよ。それでもいいの?」…ちくわがピーと鳴って、小さくなりました。ガンモドキも、シュンとしぼみました。「みんな仲よくしようね。」おでんたちが頷きました。…やれやれ、世話のやける人たち!けれど、今度こそもう安心。味が混ざって、美味しいおでんの出来上がり。さあ食べようと蓋を開けたら……ガーン!ジャガイモ入れるの忘れた。

満月に願いを

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 01 20th, 2008   Yowako  

よわこ D019
今日も、わたしはよわこです。
「満月に向かってお財布を振ると、お金持ちになれるんだよ。」…母のお友達のえりこさんが教えてくれました。
…ほんとうかしら?貯金通帳とかキャッシュカードでも?TSUTAYAのカード振ったらポイントたまんないかな…。おじいちゃんが頭振ったら髪の毛生えたりして…うふふっ!グーグルで月齢を調べて、わたしは満月の晩、お財布を持ってベランダに出ました。けれど、雲に隠れて月は見えませんでした。ふと足もとを見ると、猫のクアチがご飯のお皿を持って立っています。食いしんぼうのクアチは、お皿を振るつもりです。「出ないなー」クアチと一緒に月の出るのを待ちました。やがて、お隣の木のてっぺんから真っ白な満月が顔を出しました。「お金持ちになれますように…!」わたしは月に向かってお財布を振りました。クアチもお皿を振りました。しゃかしゃか、しゃかしゃか…気のせいか月が動いた気がします。もう一度振ってみよう。「お金持ちになれますように…!」するとやっぱり。月が大きくなってるではありませんか!「おもしろーい、打ち出の小槌みたい!」しゃかしゃかしゃかしゃか…わたしは夢中になって振りました。マラカスやってるから振るのは得意です。…満月はずんずんずんずん大きくなって、まるでシュレックに出てくるお月様くらいになりました。ピッカピカ輝いて、最新のCGか魔法みたいにきれい!なんだか夢がほんとうになりそうな気がしてきたわ…。ところが。見ると玄関の前で、父と母もお財布を振っています。お隣の窓では、お隣の家族が。その隣も、隣の隣も、隣の隣の隣も、そのまた隣のマンションも、コンビニも、高層ビルも、町中の窓という窓で、誰かがお財布を振っていたのです。月はかわいそうに、どんどん膨らんでおっこちそう…。みんなやめて!月が破裂しちゃう!わたしは月に向かって叫びました。「お願い、元に戻って!」…すると月は元の大きさに戻りました。あーよかった。やれやれ。
その後、えりこさんがお金持ちになったという話は聞いていません。うちの両親もお隣も。それってわたしのせい?検索したら、次の満月は10月15日です。

整骨院デビュー

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 01 20th, 2008   Yowako  

よわこ D018
今日も、わたしはよわこです。
朝起きたら、右腕が痛くてたまりません。…満月の夜に、お財布をいっしょうけんめい振り過ぎたからです。学校を休んで、母が通ってる太尾町整骨院に行きました。「よわこさん、どうぞー」名前を呼ばれて治療室に入りました。ピンクのマッサージ台がずらりと並んで、白いカーテンで仕切ってあります。先生は男の人ばかり。みんなかっこいい!映画スターみたい!どうしよう、ドキドキしてきたわ…。ロバート・デ・ニーロそっくりな院長先生が、「何をしたの?」と聞くので、「マラカスの練習」と答えました。…嘘ついてごめんなさい…。「よわこちゃん、マラカスやってんだ。変わってるねー。」デ・ニーロ先生は、ニコニコしながらカルテを書きました。「お母さんは元気?相変わらず木登りしてるのかな?」「う……元気です。」そうだった、母は酔っ払って公園の木に登って腰痛になったんだわ。母親は酔って木登り、娘は満月に財布の振りすぎなんて、あー恥ずかしい、カルテに書かれなくてよかった…。さいわい腕は炎症を起こしていませんでした。けれど、肩こりがひどいのでマッサージを受けることになりました。近頃は小学生でも、肩こりの治療にくるそうです。まず最初に電流でツボを刺激します。背中と腕に吸盤のついたコードをいっぱいつけられ、まるで「バイオ・ハザード」のミラ・ジョボビッチみたいです。次に全身マッサージ。その次はローラーという機械の上に寝て、背中をゴリゴリマッサージ。最後に25°に反ったボードに乗って、アキレス腱と膝の裏を伸ばして終わり。患者さんは、みんな気持ちよさそうに帰っていきます。ところが…「よわこちゃん、ガチガチに凝ってるねー。しばらくは通ってくださいね。」「…はい。」…凝ってたのは、お財布振ったせいではありませんでした。マッサージを担当した先生が、今度はジョニー・デップそっくりのハンサムな人だったからです。…ジャ、ジャ、ジャック・スパロウに背中を押されてるなんて!…心臓が飛び出しそうなくらいドキドキして、息が止まりそう!頭の中に海賊船やサルやタコ船長が次々出てきて、わたしは嵐の海に放り出され溺れ死ぬかと思った。マッサージが終わったときには、からだじゅう硬直して冷凍のお肉みたいでした。あーくたびれた。やれやれ。…気がついたら、腕の痛みはすっかり治ってました。

父とダイハード

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 01 12th, 2008   Yowako  

よわこ D017
今日も、わたしはよわこです。
あっという間にお正月は終わり。しーんと静かだった町に車が走りだして 、道を歩く人は普段着に戻りました。
元日はサンザンだったけどカラスのお陰で風邪を引かず、家族そろって大鳥神社に初詣。おみくじを引いたら、ガーン。…凶が出た。だけど「これからよくなるってことさ」と父が言ってくれたので、ホッとしました。翌日は母の実家へ行っておじいちゃんからしっかりお年玉貰いました。さっそく買い物に行こうと思って友達に電話したら、同級生のうらこちゃんは彼氏とデート、純子ちゃんもマイちゃんもデートですと。ちぇ。みんな電子レンジでチンみたいに、簡単に彼氏ができてしまうから不思議。わたしには彼氏がいません。しかたないので、家で父と一緒に「ダイ・ハード」のDVDを1から4まで見て過ごしました。ゲームみたいにバンバン撃ち殺す映画は好きじゃないけど、ブルース・ウィリスは素敵!友達はみんなおじさん臭いと言いますが、わたしは好き。6歳のとき初めて映画館で「フィフス・エレメント」を観たとき、ストーリーは忘れたのに「ブルース・ウィリスと結婚したい」と思ったのはよく憶えてます。父は「ブルームーン探偵社」が大好きだったそうです。父はとっても怖い顔して見てます。映画を見るときはいつもそう。シリアス物でもコメディでも、真剣そのもの。まるで両目からウルトラマンのスペシウム光線を出してるんじゃないかしらと思うくらい。きっと映像の仕事をしているからです。わたしも真面目に見よう…と思ったら、突然ゲラゲラ大笑い。ああ、びっくりした。わたしは1と3が好きでした。悪役の人が、ほんとうはいい人みたいだったから。4は刑事ジョン・マクレーンが、娘の服を脱がせようとしたボーイフレンドを車から引きずり降ろすシーンで始まります。娘が心配で、彼はいつもパトカーで見張っていたのです。もしもボーイフレンドができたら、わたしの父もこんなことをするのかしら…こっそり父を見たら、相変わらず怖い顔です。うふふ。全部見終わると、さすがに疲れてぐったり。洗面所に行ったら、タオルが新しくなってました。お正月に合わせて、母がアフタヌーン・ティーで買ってきたのです。わーいわーい、新しいタオル、顔を洗って拭いたらフカフカで気持ちいい!父はグレー、母はピンク、わたしは水色、それぞれチェックのおそろいです。3枚並んでかけてあると、色合いがとってもいい感じ。ところが、ふいにこんな事を考えたのです。「いつかお嫁に行ったら、わたしのタオルだけなくなってしまうんだわ」…そうしたら急に胸がじーんと痛くなって、洗面台の前でしばらく泣いてしまいました。…やれやれ、こんなわたしにもいつか彼氏ができるのかしら。