よわこと2人で毎朝この教則ビデオを見ながら
体操をしようかなと思っただけです。

人はそれぞれの単位を持っているようだ。仕事や習慣でその単位は決まるようである。そして宗教や思想のごとくその単位は人の個性を支配する。ある人は¥、またある人はbpm、この人は9回の裏、あの人はnm。相手の信ずる単位を探りあて、話題にすると急に仲良くなったりする。先日、海に切り立つ崖にある超高級旅館の撮影をした。スタッフの1人が眼下に広がる海を見つめ「2ガンダムくらいかな」と言った。「1ガンダムって何メートル?」 「約18メートル」 彼の単位に感心しながら、同時にあたまの片隅では「1ウルトラマンは何メートルだっけ?」と考えてしまった。

『ちいさいおうち』は田園の小さな家が都市化の波にのみこまれていく内容の絵本。子供の頃からその絵本に描かれている事と同じことがいつも目の前で起こっていた。 ふと気づくと景色は変わり果てている。変わることがあたりまえで景色が故郷として記憶される前に変わってしまう。もし「故郷を思い起こす風景は?」と聞かれたら「クレージー・キャッツの映画の中にある。」と答えるしかない。ある人にとっては発展とか成長かもしれないが、子供の私にとってはただの変化でしかないのである。そんな事に慣れ親しんだあげく、何事にも冷ややかなひねくれ者が形成されたようだ。

10年ほど前、北極圏の町に行った。どこまでも続く大雪原の中に凍りついたダンボールの切れ端が気になった。次の年、日本から見て地球のちょうど反対側、南半球の大平原に行った。赤土の大地に埋もれたさびた空き缶が目に入る。
ゴチャゴチャとした東京で暮らしているせいか、広大な大自然の中でもうつむき加減でみなれた物を探している自分に気づく。旅は普段の生活を客観的に考えるいい機会なのかもしれない。