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宮原芽映
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2枚ワンセット
   
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アルマーニ軍団

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 04 21st, 2009   Yowako  

よわこの日記 54
今日も、わたしはよわこです。
目が覚めたら、鼻の先に茶色い糸クズのようなものがモゾモゾ…よーく見たら、イモムシです。ぎゃああああ!…そのときキッチンから母の悲鳴が…「きゃあ~~~!冷蔵庫にイモムシが這ってる~!」父の部屋からも…「きゃあ~~~!パソコンのdeleteキーの下から、イモムシが出てきた~!」猫のクアチまで…「うにゃにゃにゃにゃ~あ!(ペットフードの皿の中にイモムシが!)」 …なんと。あちこちイモムシだらけでした。
いったいどこから?ベッドの上に、ゴマ粒くらいの黒い糞が、点々と落ちています。たどっていくと、リビングまで続いていました。イラスト展のとき届いた桜の花のアレンジメントが、枯れたままおいてあります。「おかあさんたら、ずーっとほったらかし!きっと、桜の枝にくっついてきた虫が、歩き出したにちがいない。」 みんなで這い回って、イモムシをつかまえました。クッキーの空き箱に入れて、わたしが近くの公園に捨てに行くことになりました。
箱をのぞくと、茶色いのが4匹。体長2.5cmくらいで、丸まったり、伸びたりしています。うえ~、はやく捨てよう!母はむかし、花束についてきたイモムシに『アルマーニ』って名前をつけて飼ってたことがあります。わたしが、「アルマーニは蝶ちょになるの?」って聞いたら、「いいえ。茶色いイモムシは、だいたい蛾になるのよ。」って言ってたっけ。ほんとかな…どんな蛾になるのかな…アルマーニがその後どうなったか覚えていません。
公園の桜は、もうすっかり葉桜になっていました。根元にばら撒こうとしてしゃがんだら、地面にアリがうようよ。ごちそうをさがして歩いてるみたい。空にはカラスがいるし、外の世界は弱肉強食…キビシイのね!家の中では脅威だったイモムシたちが、ここではちいさく弱々しく見えます。わたしは、桜の木のコブのくぼんだところに、アリに見つからないように、イモムシをそおっと捨てました。イモムシはびっくりした様子で、あちこちに這いはじめました。「立派なガになってね。」 …なんだか優しい女の子になったみたいで、気分よかったです。
次の日、クラスメイトのコウロギくんにその話をしました。コウロギくんは虫博士。「そのイモムシは緑色?茶色?」「茶色。」「じゃあ、キバラモクメキリガではないな…棘や角は?」「ない。」「う~ん、それじゃトビモンオオエダシャクとも違うな…ノコメトガリキリガか、シロシタバかも。」スゴイ。異常に詳しい…。「よわこちゃん、むやみに虫を捨てないほうがいいよ。」「え?…なんで?」「ヨトウムシだと菜園を荒らすし、コスカシバだと大変だよ。大量に発生して、桜の木を枯らすかもしれないんだから。」 …ガーン!わたしのせいで公園の桜が枯れちゃうかもしれない。どうしよう!心配で、ドキドキしてきました。「今回は大丈夫だと思うけど。」って、コウロギくんは言ってくれたものの、なんだか急に自分が無知でおせっかいな女の子に思えてしまいました。…やれやれ、虫を助けるのもムズカシイです。